ヤンバルトサカヤスデのまん延防止に御協力ください
ヤンバルトサカヤスデとは
ヤンバルトサカヤスデは、台湾原産の外来生物です。農作物や人に害を及ぼすことはありませんが、繁殖力が強く、おびただしい数で集団移動したり、ブロック塀や壁をよじのぼったり、家屋の中に侵入したりすることから、強い不快感を与えるため、不快害虫とされています。
鹿児島県では、奄美地域、南薩地域などを中心に発生しています。
詳しくは鹿児島県ホームページをご確認ください。

ヤンバルトサカヤスデの一生
- 卵→幼虫→亜成体→成虫と発育し、寿命は約1年~1年半です。
- 交尾期は、本土地域では11月~12月頃、奄美地方では10月から11月頃で、交尾後約1か月で産卵します。
- 集団移動時期は、本土地域では8月~12月頃、奄美地域では年に2回あり、亜成体の集団移動が5月~6月頃、成体の集団移動が10月~12月頃に起こります。
- 湿度の高い雨上がりの夜によく集団移動します。
まん延防止対策
ヤスデのまん延は、生息地域からの樹木等の移植の際に土や堆肥などともに、卵や幼虫が人為的に運ばれることがもっとも大きな原因であるといわれています。まん延を防止するため、以下のことに注意してください。
- ヤスデの生息地域からの園芸樹木等の根付き植物の持ち出しは極力避けるようにしましょう。やむを得ず持ち出す場合には、株もと・根回りの土壌にジョロ等を用いて薬剤を十分に注ぎこみましょう。
- 鉢物についても、ジョロ等を用いて同様の処理をするか、また鉢全体を薬剤に浸すなどの処理をしましょう。
- 宅配便を利用して、根付き植物を送る場合も同様の処理を行いましょう。
- 堆肥、敷きわら、茅、芋づる等や土木工事等に伴う土砂等をやむを得ずヤスデの生息地から搬出する場合は、搬出現場で薬剤処理や燻製処理をしましょう。
- リーフレット「一般向け」
- リーフレット「事業者向け」
防除方法
環境整備
ヤスデは、餌となる落葉などのあるところや、日当たりの悪い湿気のある場所を好みます。地域で協力し、以下のことを実施することでヤスデの生息しにくい環境づくりをすることが重要です。
- 土手の草払いや下草刈りを徹底し、日当たりをよくし、暗く湿った場所をつくらないようにしましょう。
- 側溝は周辺も含めて清掃を徹底し、ヤスデが入り込まないようにして、雨水に流れて移動することを抑制しましょう。
侵入防止
- ヤスデは表面がツルツルした所は進めないため、紙製のガムテープやステンレス板を家屋の周り(柱や壁など)に張ることで侵入を防止することができます。
- ヤスデは薬剤に弱いといわれているため、家屋の周りに殺虫剤を散布しておくと侵入を防止できます。
駆除方法
- ヤスデの幼体は成体と比べ日光や乾燥、体への刺激に対しても弱いので、幼体の多い時期に田畑の掘り起こしや下草払いを行いましょう。(1月~8月頃)
- 薬剤散布時期は、ヤスデが地表で活動する時期が効果的です。(7月頃~)
- ヤスデは外界から刺激を受けるとシアン化合物を含むガスを発生すると言われていますので、焼いたり熱湯をかけたりするのはやめましょう。
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