南大隅町 MINAMIOSUMI TOWN
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更新日:2023年3月13日
〇「BA.5対策強化宣言」の発令
本県におきましては,新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大が継続し,医療提供体制が逼迫してきていることなどを受けまして、8月3日に「BA.5対策強化宣言」を発令し,県民の皆様へ,感染防止対策の徹底や医療現場を守る取組についてのご理解とご協力をお願いしてきたところであります。
〇感染状況
しかしながら,新規感染者数につきましては,この宣言の発令以降も増加傾向にあり,3,000人台から4,000人台と非常に高い水準で推移しております。この感染につきましては,離島を含め,県内各地で拡大しております。また,全ての年代で感染者が増加しておりますが,特に,高齢者層の感染者数が増えており,その割合は,7月には15パーセントであったものが,8月には20パーセントを超える水準となっております。
〇医療提供体制の状況
受入病床につきましては,これまでもその確保に努め,今年度31床を増やし,現在751床を確保しているところであります。今般,病床のフェーズを最も高い緊急フェーズ2.に引き上げましたが,病床使用率は,20日時点で61.9パーセントと高い水準で推移しております。また,重症患者は,8月に入り増加し,20日現在で12人,酸素投与が必要な中等症2.の患者も114人と多い状況となっております。また,高齢で基礎疾患のある方が,死亡されるケースも増えてきており,8月の死亡者はこれまでで119人と月別では過去最多となっております。県としては,今後とも新型コロナに感染された方で入院の必要な方が入院できるよう,更なる病床の確保に努めてまいりますが,受入医療機関においては,新型コロナ感染や濃厚接触等により出勤できない医療従事者が急増し,医療機関への負荷が一段と高まってきております。このような中で,県民の皆様の命を守るために,現場の最前線で日夜献身的に貢献していただいております医師・看護師等の医療従事者の皆様方,そして感染防止にご協力いただいている全ての関係者,県民の皆様に改めて感謝を申し上げます。ただ,この状況が続きますと,コロナ以外の重篤な病気の治療や手術を含め,県民の皆様への医療サービスを十分に提供できなくなることが懸念されます。何としても,県民の皆様と一丸となって今この感染拡大を食い止めなければならないと考えております。改めて,県民の皆様に感染防止や医療提供体制の維持のためのご協力をお願いいたします。
〇県民への協力要請(基本的な感染防止対策の徹底)
夏休み,お盆の期間中における人の移動が活発化し,人との接触機会が増加したことに起因する感染が増えていると思われます。県民の皆様におかれましては,移動・外出の際は体調管理をしっかりと行い,喉の痛みや倦怠感など少しでも体調の異変を感じた場合は,移動・外出を控え,かかりつけ医等の地域の医療機関に相談をお願いいたします。また,最大級の警戒感をもって,こまめな手洗いや手指消毒,換気の徹底,場面に応じた正しいマスクの着用など,基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。
〇県民への協力要請(無料PCR検査の活用)
県では,8月末までとしていた無料のPCR検査を9月末まで延長いたしました。県下264か所において実施しておりますので,イベントに参加される際,離島を訪問される際,帰省などで高齢の親族の方等と会う際には積極的な活用をお願いいたします。また,無症状であっても感染の不安のある方は,移動を控え,無料検査等をご活用いただきたいと思います。
〇県民への協力要請(ワクチンの早期接種)
本県におけるワクチンの3回目接種率は依然として若年層での割合が低い状況となっております。専門家によりますと,ワクチン接種については,3回接種した場合,発症リスクが半減し,小児も含めて,重症化予防を図るメリットの方が,接種後の副反応の懸念よりも大きいとされております。また,妊婦に対するワクチンは,妊婦・胎児双方に効果があるとされております。ご自身の健康を守るため,また高齢者の方や小さいお子さん・大切な方への感染予防として,ワクチンの接種について積極的にご検討いただき,希望される方は,早めの接種をお願いいたします。
〇高齢者等の皆様へ
家庭内での子どもからその親や祖父母への感染が確認されているほか,医療機関・高齢者施設内において,高齢者が感染するケースが増加してきております。重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方,妊娠中の方,また,これらの方々と日常的に接する同居家族の方や,高齢者施設や医療機関に従事されている方は,混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出を避けるなど,感染リスクの高い行動を控えていただきたいと思います。家庭内での会食等を起因とする感染も確認されております。帰省などで高齢の親族等と会われる場合は,無料のPCR検査等をご活用の上,面会前の感染リスクの高い行動も控えていただきますとともに,会食する際は,マスク会食を徹底してください。また,4回目のワクチン接種により,重症化予防効果が得られると言われております。3回目接種から5ヶ月以上経過した60歳以上の方で,希望される方は早めの接種をお願いいたします。
〇高齢者施設等における感染防止対策
高齢者施設等の事業者におかれましては,面会は,オンライン面会など,感染のおそれのない対応をお願いいたします。高齢者施設等において,職員から感染が広がったケースが見られます。外部からウイルスが侵入することがないよう,高齢者施設等に新型コロナウイルスを「持ち込まない」「持ち込ませない」「拡げない」の『3ない運動』に引き続き取り組んでいただくとともに,健康管理をしっかり行い,職員の体調不良時は出勤を控える等の対策を改めて徹底してください。併せて,食事や喫煙,入浴の際は会話せずに,いわゆる「黙食」「黙煙」「黙浴」の『3つの黙』の徹底や,これらの人が集まる場所では,換気の徹底もお願いいたします。また,「コロナ対策チェックリスト」による点検,対策の徹底をお願いいたします。県では,特に重症化リスクが高く,かつ,クラスターが発生しやすい高齢者施設等における感染対策として,各施設に抗原定性検査キットを配付することとしております。9月初旬から,各施設へ順次配送いたしますので,事業者の皆様におかれましては,従事者等に対して,定期的,かつ,集中的に検査を実施していただきますようお願いいたします。施設内で感染が確認され,医師等の判断で施設内療養をする場合は,速やかに医師や看護師による往診等が受けられるよう,協力医療機関や地域の医師会と連携して,医療サービス提供に万全を期していただくようお願いいたします。
〇医療を守るために(医療機関の適正受診)
次に,県民の皆様に本県の医療を守るための行動についてお願いいたします。現在,感染者の急増により医療機関への負荷が急速に高まっております。本県の救急医療の維持・確保のため,軽い発熱や喉の痛みといった軽症の方は,なるべく平日,日中の受診をお願いいたします。特に療養解除時や濃厚接触者となった場合の陰性証明のための検査など,検査のみを目的とした受診はお控えください。また,事業者におかれましては,従業員等に対して,これらの陰性証明を求めないよう,ご理解,ご協力をお願いいたします。一方で,息苦しさや意識がはっきりしないなど,重い症状が見られる場合は,速やかにかかりつけ医等の地域の医療機関に相談や受診をお願いいたします。また,新型コロナの陽性が疑われる方で救急車を呼ぶか迷う場合は,119番通報をする前に,24時間対応の受診・相談センターに電話でご相談ください。県では,夜間における小児の急な病気などについては,看護師等が応急処置や医療機関の受診の必要性などの助言を行う「鹿児島県小児救急電話相談(#8000)」を設置していますので,ご活用ください。
〇診療・検査医療機関等への抗原定性検査キットの緊急配布等
診療・検査医療機関等において診察が効率的に行われるよう,国から配分された抗原定性検査キットを診療・検査医療機関等に緊急的に配布しております。診療・検査医療機関等におかれましては,症状のある患者への診療時の検査にご活用いただきたいと考えております。また,かかりつけ医や一般診療機関におかれましても,診療や解熱剤等の処方など,できる限り,コロナ医療の処置をお願いいたします。
〇みなし陽性の適用
また,診療・検査医療機関の負担を軽くするため,陽性者の同居家族などが有症状となった場合には,医師の判断により,PCR検査や抗原検査等を行わず,臨床症状で診断する,いわゆる「みなし陽性」を本県におきましても臨時的に導入することといたします。
〇退院基準を満たす前の転院等
また,国は,医療提供体制の逼迫を回避するために,早期退院の目安を4日とし,退院後の療養先として,転院や宿泊療養施6設,自宅療養を可能としております。本県におきましても,国の示した早期退院の運用を行い,退院後の療養先として,まずは宿泊療養施設を活用し,医師の判断と本人の希望により,自宅での療養もできることといたします。
〇医療機関の皆様へ
医療従事者の感染も多く確認されております。医療従事者の皆様におかれましては,引き続き,基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。診療・検査機関等に配布する抗原定性検査キットにつきましては,医療従事者への集中的検査にもご活用いただけます。
〇フォローアップセンターの整備状況
県では,陽性者が安心して自宅で過ごすために必要な健康観察や専用の相談対応を全県的に一括して行う体制の構築を進めてきております。8月29日に「コロナ・フォローアップセンター鹿児島」を開設し,自宅で療養する方を対象に健康観察や相談対応,パルスオキシメーターや生活支援物資の配送などの全業務を開始することといたします。
〇終わりに
本県は,これまでに経験したことのない事態を迎えており,現在の感染状況が続くと,医療崩壊が現実のものとなるのではないかと大変強い危機感を持っております。県としては,引き続き全力をあげて,新型コロナウイルス感染症の感染防止や医療提供体制の確保にむけた取組を進めてまいります。新型コロナウイルス感染症に対する強い危機感を今一度共有いただき,ご自身だけではなく,大切なご家族や友人,周りの方々の健康や命を守る行動をとっていただきますよう,皆様方のご理解・ご協力をお願い申し上げます。
鹿児島県知事塩田康一
〇はじめに
新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大が継続し,医療提供体制が逼迫してきていることなどを受け,本日,「BA.5対策強化宣言」を発令することを決定いたしましたので,その概要についてご説明申し上げます。
〇感染状況
新規感染者数につきましては,7月に入り急激に増加し,7月12日に初めて1,000人を超え,20日からは,2,000人台,26日からは,3,000人台と極めて高い水準で推移しております。感染の状況については,離島を含め,県内各地で拡大しております。また,全ての年代で増加しており,特に最近は,高齢者層の感染がその数,割合ともに増加傾向にあります。
〇感染急増の要因
感染が急増している要因としては,より感染が広がりやすいとされるオミクロン株の派生型のBA.5系統への置き換わりが一層進んできたことや,ワクチン3回目接種から一定の期間が経過した方の感染予防効果が減少してきていることなどの影響があるのではないかと考えております。
〇医療提供体制の状況
病床使用率につきましては,上昇傾向にあり,1日時点で61.5パーセントとなっております。また,重症患者は1人,酸素投与が必要な中等症2.の患者は93人となっており,高齢者の入院患者が増加してきております。また,感染者の急増により発熱外来を中心に,診察や検査数が急増するとともに,受入医療機関においては,新型コロナ感染や濃厚接触等により出勤できない医療従事者が急増しており,医療機関への負荷が急速に高まってきております。さらに,夏休み期間に入り,帰省や旅行等で人の移動が活発化し,人の接触機会が増えることから,今後,同様の感染拡大が継続すると,高齢者の感染者が更に増加し,重症者の増加や更なる医療提供体制の逼迫が懸念されます。
〇「BA.5対策強化宣言」の発令
このような状況や専門家のご意見を踏まえ,本日,国の新たな枠組みであります「BA.5対策強化宣言」を発令することといたします。また,この宣言の期間につきましては,夏休みの帰省・旅行等人の接触機会が多いことなどを考慮して,8月31日までということとし,様々な取組をこの期間に集中的に実施したいと考えております。
〇県民への協力要請
宣言の発令に当たりまして,県民の皆様にお願いしたい点を申し上げます。今まさに感染の急拡大を防止すべき大事な時期を迎えております。県民の皆様方お一人お一人のご協力が重要であると考えております。夏休み,お盆の期間をゆっくりご自宅でご家族と過ごすなど,できるだけ人との接触を避けていただくようお願いいたします。また,本県の感染状況や感染防止対策についてご理解いただき,「BA.5対策強化宣言」発令の下,最大級の警戒感をもって,こまめな手洗いや手指消毒,換気の徹底,場面に応じた正しいマスクの着用など,改めて基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。
〇高齢者等の皆様へ
まず,高齢者や基礎疾患のある方,妊娠中の方へのお願いでございます。混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出を避けるなど,感染リスクの高い行動を控えていただきたいと思います。また,本格的な夏を迎え,大変暑い日が続いております。熱中症予防のため,暑い日中は,不要不急の外出をお控えいただくようお願いしたいと思います。ワクチン3回目接種から一定の期間が経過した方の感染予防効果が減少しております。3回目接種から5か月以上経過している方は,重症化予防のため,是非,4回目の早めの接種をお願いいたします。まだまだ暑さが続きます。コロナに負けないよう,三食しっかり食べて栄養をつけるとともに,バランスの良い食事を心がけていただきたいと思います。また,自宅でもできる運動を適度に行うなど,健康的な生活習慣を実践していただくようお願いいたします。
〇高齢者施設等における感染防止対策
次に,高齢者施設等の事業者の皆様へのお願いでございます。面会については,緊急やむを得ない場合を除き,オンライン面会など,感染のおそれのないように対応をお願いいたします。食堂や休憩室,更衣室等の人が集まる場所では,換気不足になりやすいことから,特に空気の流れを確保するなど,施設の特性に応じた換気の徹底をお願いいたします。また,引き続き,高齢者施設に新型コロナウイルスを「持ち込まない」「持ち込ませない」「拡げない」の『3ない運動』に取り組んでいただきたいと思います。併せて,感染対策上,食べる時は黙って食べる,休憩場所では黙ってタバコを吸う,お風呂に入る時も黙って入る,いわゆる「黙食」「黙煙」「黙浴」の『3つの黙』の徹底も引き続きお願
いいたします。また,今回の感染再拡大を踏まえ,「コロナ対策チェックリスト」による更なる点検,対策の徹底もお願いいたします。高齢者施設等において,職員から感染が拡大し,クラスターが発生したケースが見られます。外部からウイルスが侵入することがないよう,職員や在宅の利用者等においては,健康管理をしっかり行い,体調不良時は出勤やサービス利用を控える等の対策を改めて徹底してください。また,職員や利用者で発熱等の症状がある方については,速やかに医療機関を受診してください。
〇高齢者等を守るために
次に,重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方,妊娠中の方などへの感染防止を図ることが重要であります。これらの方々と日常的に接する同居家族の方や高齢者施設,医療機関に従事されている方は,混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出を避けるなど,感染リスクの高い行動を控えていただきたいと思います。帰省などでご高齢の親族等と会われる場合は,体調管理をしっかりとして,面会前の感染リスクの高い行動を控えていただきますとともに,無料のPCR検査等をご活用ください。また,ご高齢の親族等と会食する際は,是非,マスク会食を徹底してください。また,高齢者施設の面会制限などへの御協力をお願いいたします。
〇移動・外出(イベント等における感染防止対策)
次に,移動・外出についてでございますが,夏休みの期間中,移動や外出の機会も多くなると思います。また,お祭りやコンサートなど,イベント等で人が集まる機会も多くなると思います。イベント等に参加される場合など,移動や外出の際は,体調管理をしっかりと行っていただき,喉の痛みや倦怠感など少しでも体調の異変を感じた場合には,イベントへの参加はもちろん,移動・外出を控えていただくようお願いいたします。また,イベントを主催される方は,その規模や内容に応じて,「感染防止安全計画」や「感染防止策チェックリスト」を作成いただき,換気の徹底や来場者の密集を回避するなどの感染防止対策の徹底をお願いいたします。
〇無料PCR検査の活用
次に無料PCR検査についてでございます。県では,8月31日まで県下258か所において,無料のPCR検査を実施しております。イベントに参加される際,あるいは本県離島を訪問される際,帰省などで高齢の親族等と会う際には積極的なご活用をお願いいたします。また,無症状であっても感染の不安のある方は,移動を控え,無料検査等をご活用いただきたいと思います。
〇ワクチンの早期接種
ワクチンにつきましては,本県におけるワクチンの3回目接種率は64%となっております。年代別に見ますと,20歳未満が37%,20歳代が51%と,依然として若年層での割合が低い状況となっております。また,60歳以上の方や18歳以上で基礎疾患を有する方,医療従事者や高齢者施設等の従事者を対象とした4回目の接種も始まっております。専門家によりますと,小児も含めて,ワクチン接種については,重症化予防を図るメリットの方が,ワクチン接種後の副反応の懸念よりも大きいとされております。ご自身の健康を守るため,また高齢者の方や小さいお子さんへの感染予防として,ワクチンの接種について積極的にご検討いただき,希望される方は,早めの接種をお願いいたします。
〇マスク会食の徹底,第三者認証店の利用
会食については,これからお盆を迎えます。親戚やご家族,ご友人との会食の機会も増えると思います。会食については,第三者認証店など,感染防止対策を徹底しているお店をご利用いただき,大声での会話を控えることやマスク会食などの感染リスクを下げる取組,お店の感染防止の取組へのご協力をよろしくお願いいたします。
〇効果的な換気の徹底
次は換気でございますが,夏場は,エアコンの使用により換気が不十分になりがちですが,換気は,非常に重要なオミクロン株に対する感染防止対策です。エアコン使用時は,定期的に窓を開けるなど,室内や店舗内の換気の徹底をお願いいたします。また,パーテーションを利用する際は,換気を阻害しないよう配置に留意し,扇風機やサーキュレーターを用いた換気の改善にも取り組んでいただきたいと思います。
〇職場等における感染防止対策
次に職場等における感染防止対策ですが,感染は,県内全域で拡大しております。感染者や濃厚接触者の増加により,事業活動や社会サービスの提供に支障が生じるケースも見られております。事業者の皆様におかれましては,社会機能維持のため,テレワークの活用を促進するとともに,従業員の体調管理を徹底し,少しでも体調が悪い場合には休暇を取得できる環境の確保に努めていただきたいと思います。
〇学校における感染防止対策
次に学校でございますが,夏休み期間中の部活動等の実施に当たっては,活動中のほか,練習場所や部室,更衣室等の共有エリアの利用時,部活動前後での集団での飲食や移動時など,それぞれの場面に応じた正しいマスクの着用や,こまめな手洗い,換気の徹底などを改めてお願いいたします。
〇保育所における感染防止対策
小さいお子さんの感染も依然として多く見られます。保育所など,各児童施設におかれましては,感染状況を踏まえ,「感染防止対策のチェックリスト」の積極的な活用などにより,更なる点検や感染防止対策の徹底を改めてお願いいたします。
〇医療を守るために(医療機関の適正受診)
次に医療機関の関係でございますが,現在,感染者の急増により医療機関への負荷が急速に高まっております。医療従事者が感染したり,濃厚接触者となり出勤できなくなるケースが急増し,コロナ医療はもとより,一般医療への影響も出始めております。また,熱中症やコロナ疑い患者の夜間・休日の受診者が増加し,検査・診察に長時間の待機を要し,子どもや高齢者,基礎疾患のある方の診療が困難になる恐れもあります。本県の救急医療の安定確保のため,軽い発熱や喉の痛みといった軽症の方は,なるべく平日,日中の受診をお願いいたします。特に療養解除時や濃厚接触者となった場合の陰性証明のための検査など,検査のみを目的とした受診はお控えいただきたいと思います。一方で,息苦しさや意識がはっきりしないなど,重い症状が見られる場合は,速やかにかかりつけ医等の地域の医療機関への相談や受診をお願いいたします。また,新型コロナの陽性が疑われる方で救急車を呼ぶか迷う場合は,119番通報をする前に,24時間対応の受診・相談センターに電話をしてください。県では,夜間における小児の急な病気などについては,看護師等が応急処置や医療機関の受診の必要性などの助言を行う「鹿児島県小児救急電話相談#8000」を設置していますので,ご活用ください。
〇家庭での薬や食料の備蓄
次に感染が爆発的に拡大し,いつ,どこで感染するかわからない状況にございます。感染した場合には,感染者本人だけではなく,同居しているご家族も濃厚接触者として,不要不急の外出を控えていただくことになります。そのため,療養・待機期間中に必要となる薬や食料品,日用品が不足し困ることがないよう,あらかじめ確認し,事前に準備しておくことで安心であると考えます。また,家族に感染を広げないためにも,日頃からご自宅の換気状況の確認や部屋を分けるなどの生活環境の準備や,感染者と共用できないリネン,食器,歯ブラシなどの衛生品の準備など療養環境の整備もお願いいたします。
〇医療提供体制の検討
次に医療提供体制でございますが,現在,新型コロナに感染された方で入院が必要な方については入院できておりますが,県としては,引き続き,関係機関と連携して,更なる病床の確保などに努めてまいります。
〇発熱外来への抗原定性検査キットの配布
また,現下の感染状況による外来医療の逼迫に対応するため,国から配分された抗原定性検査キットについて,診療・検査医療機関等において,受診に代えて配布できるよう関係機関と調整しているところであります。準備が整いましたら改めて皆様にお知らせしたいと考えております。
〇保健所業務の重点化等
次に保健所業務の重点化等でございますが,爆発的な感染拡大により,県下の保健所業務についても,大変厳しい環境におかれております。このため,当面の間は,各保健所毎に地域の感染状況を見極め,行動制限を求める濃厚接触者の特定や行政検査については,感染リスクの高い同一世帯内や,重症化リスクの高い方が入院・入所している医療機関や高齢者施設等,いわゆるハイリスク施設を対象に行うことといたします。これらのハイリスク施設以外の事業者の皆様におかれましては,自主的な調査を行い,濃厚接触の疑いがある職員に対して,濃厚接触者に準じた行動制限をお願いいたします。なお,調査の考え方のチェックシートについては,県のホームページ等で周知してまいりますので,ご活用いただきたいと思います。
〇フォローアップセンターの整備状況
また,県では,陽性者が安心して自宅で過ごすために必要な健康観察や専用の相談対応を全県的に一括して行う自宅待機者フォローアップセンターを構築することとしております。現在,8月中の開所に向けて準備を進めておりますので,開所日等については,改めてお知らせをいたします。
〇終わりに
最後に,現在の感染状況が継続しますと,医療崩壊が現実のものとなるのではないかとの大変強い危機感を持っております。県民の皆様お一人お一人の感染防止対策が,ご自身はもとより,ご家族や友人,また,地域を守り,今後の感染急拡大を防ぐことに繋がります。改めて,本県の感染状況や感染防止対策についてご理解いただき,こまめな手洗いや手指消毒,換気の徹底,場面に応じた正しいマスクの着用など,基本的な感染防止対策を徹底し,強い警戒感をもって,「うつらない」,「うつさない」行動を心がけていただきたいと思います。
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